瓦屋根と板金屋根のメリットとデメリットを教えて下さい。
少し前は、戸建ての屋根といったら「瓦屋根」というイメージが強かったのですが、最近は「板金屋根」もかなり普及してきましたね。
そこで悩むのが「瓦屋根」と「板金屋根」どちらにするかです。それぞれメリットとデメリットがあります。
「板金屋根」のメリットは工事金額を安く抑えることが出来ます。また家に掛る荷重を少なく出来る事です。
あまり知られていませんが、板金屋根は「屋根勾配」を緩やかに出来るんです。増築時に部屋を広くしたいが「瓦屋根」だと『天井が低くなり出来ません』となることもあります。ですが「板金屋根」だと勾配が緩くて施工出来るので「天井」がきっちりとれるんです。
一方デメリットは屋根に伝わる熱伝導が高いことです。 この「熱伝導」を少しでもおさえる為に屋根構造を2重にしたりとかなり大工さん達は工夫されています。
それと「音」です。雨やミゾレなどが降るとすぐに分かります。家の中にいるとかなり聞こえます。
次に「瓦屋根」のメリットですが、一度屋根に葺くとメンテナンス費用がほとんど掛かりません。施工時の「手抜き工事」などがあると別ですが・・・
それに、瓦は屋根との間に「空気層」があるため、屋根板の劣化が遅く「熱伝導」も板金屋根ほどありません。「音」も板金屋根と違い雨が降ってもほとんど気になりません。
一方デメリットですが工事金額が「板金屋根」に比べると高いです。 また瓦屋根は家に掛る荷重が重い為に 柱や梁(はり)などの構造体に太い物を使用する必要性があり、どうしてもコストが上がります。
一応、「板金屋根」も熱伝導率や音の問題を解決するためにかなり屋根造りにコストは掛っていますが・・・
それから板金の熱伝導が早い特徴を言いましたが、逆にいえば冷えるのも早いんです。しかし瓦は一度熱くなると冷えるまでに時間がかかります。 焼いた石はいつまでも熱いですよね。あれと一緒です。
この様に「瓦屋根」と「板金屋根」にもいろいろなメリットとデメリットがたくさんあります。たくさんの情報の中から、よくよく考えて将来設計や人生計画に合わせて選択しましょう。
もし迷われるようなら、お近くの瓦屋さんに状況を説明してアドバイスを受けても良いと思います。
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