鬼瓦が落ちてきてビックリしました。固定されてなかったのでしょうか?
ふつう鬼瓦が落ちるなんて想像も出来ませんよね。
さぞ驚かれた事だと思います。
お怪我は無かったのでしょうか?魔除けとも言われる鬼瓦で怪我したら元も子もありませんよね。
【写真1】
鬼瓦にはもともと棟瓦のふたの様な役割も果たしておりしっかり緊結(きんけつ)してあるはずなのですが・・・
以前 福岡で起きた西方沖地震による棟補修で たくさん鬼瓦緊結方法を見せて頂きました。
今では被服してある銅線やステンレス線を使用すことが多いのですが、昔は裸銅線(被服していないもの)や針金などを使用されていた事もあります。
なかにはビニール紐で緊結してあった物もありました。当然ですがボロボロで役割を果たしていませんでした。
まだ緊結している物は良いのですが、驚くことにただ乗せているだけという鬼瓦もありました。
正直それを見たとき愕然としたことを覚えております。
【写真2】
通常はこの様にシッカリと太い銅線等で緊結されているはずです。さらに棟瓦と鬼瓦をコーキング等で接着するとさらに頑丈になります。
裸銅線は棟部を施工する際に使用する土やセメントまた南蛮漆喰等により化学変化を起こして細くなりやがて切れます。
ステンレス線は以前ブツブツ切れて問題がおきてますので、今のところはホルマル被服した銅線を使用して鬼瓦を緊結する方法が最善のようです。
以上のように固定されていたかどうかは鬼瓦を見れば分かりますが、他の鬼瓦も同じ様になっていないか調べて異常があれば改修されることをお勧め致します。
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