屋根に銅板は使えないって本当ですか?
【写真1】
最近よく銅板に穴が空くという事例を見たり聞いたりしております。だから屋根に銅板は使えないと言う方がたくさんいらっしゃるのも事実です。
しかし、少し前は家に銅板を使っておけば永久物と言っていた時代もありました。
ただし間違えてはいけない事があります。
屋根に銅板だけを使用して葺(ふ)いてある建物も珍しくありません。たとえば《名古屋城天守》や《日光東照宮》などです。
この様に何百年経っても異常が起きて無いという事です。
要は使用する箇所や組み合わせる材料などによっては《銅材》は長く持つし、風合いも出て素晴らしい景観を放つことがあるという事ですね。
【写真2】
最近《銅板》はダメ!というのは、瓦との相性が悪いので総てを一括り(ひとくくり)にして言ってしまいがちです。
はっきり言えることは瓦の上を流れてきた雨水が銅板へ落ちたり伝う所に異常が発生して穴が開いたりしています。
まずは出来れば設計段階で【谷部】が出来ない屋根にして頂く事と銅板屋根と瓦屋根は完全に縁を切って屋根を造ると良いですね。
玄関屋根だけは一段落して銅板だけで施工をするなどの考慮が大事です。
どうしても谷部が出来たときは、ステンレス材やガルバニウム剛板等で最適な材料を板金・瓦専門の方とよく相談して施工しておきたいものですね。
あっ そうそう瓦屋根に銅材の雨樋は止めておいた方が良いですよ。
私が現場調査に行った所は穴がボコボコ開いておりビックリしました。
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