屋根瓦はどこにのって歩けばいいのですか?
おっ 良い質問ですね!
気になっておられるように瓦にも歩き方があるんです。考えずに歩くと割れやすかったり通りが乱れたりと良くないんですよね。
【写真1】
瓦の一番高い所を踏むと回りの瓦が浮き上がりガタガタと暴れて瓦が乱れます。
【写真2】
赤い印のある瓦と瓦の重なっている所に乗るとあまり割れずにすみます。なるべく高い部分には乗らない様にしましょう。
【写真3】
こちらは「フレンチ瓦」というタイプですが、劣化した瓦を歩くとすごく割れやすいんです。縦筋がある為に縦には割れにくく、横もしくは斜めに割れる事が多いです。
このフレンチ瓦も和風の瓦と一緒で赤い印部分の瓦の重なり部分を歩くと割れにくいんです。
【写真4】
この瓦の施工方法は「土葺き工法」です。 この場合は瓦の重なり部分ではなく、少し上の重なり部分の下を踏む様にします。
そこには瓦の下にキッチリと土が隙間なく入っていて、空間が無い為に乗っても割れにくいんです。
【写真5】
重なり部分を避けて歩く理由はちゃんとあるんです。
土葺き工法の場合は概ね古い瓦が多いですよね。 つまり古い瓦は手造りが多く、瓦一枚一枚の湾曲線が違うので隙間があり乗ると割れやすいんです。だから土がシッカリと密着している部分を踏んでも割れにくくあまり動きません。
瓦の形状や施工方法により歩き方が変わるんですよ。 意外と知られていないんですが(^.^)
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