谷板金の悪い箇所だけの交換だけで良いのでしょうか?
谷板金を見ると、だいたい上部の方は綺麗な事が多いですよね。 だから下の方の悪い箇所だけ交換出来ればと考えるのが普通だと思います。
ただそういった工事を行うことで後々さらなる工事が必要になり、谷板金の交換工事が増えているのが実状です。
また最近は、谷板金を「銅板」から「ステンレス」に変えて施工する事が多いです。
【写真1】
こちらは棟の下に潜っている元々の谷板金(銅板)に、新しく谷板金(トタン)をつないでいる様子です。
残念ながら、ここの工事をした屋根業者は、棟下は触らずに交換しやすい下だけを交換されたように感じます。
皆さん 《電触(でんしょく)》という言葉を聞いたことないでしょうか?
簡単に言うと、違う材質の板金を合わせると片方の金属が腐食する現象の事をいいます。
だから銅板だと穴が開いたり不具合が生じてダメだから、ステンレスの谷に入れ替える事は良いのですが 途中からつなぐ事はお勧めしません。
せっかく谷板金の悪い箇所だけを直した後に、また雨漏りが発生して工事が必要に・・・なんてことが多々あります。ですので出来る事であれば谷板金が悪くなった場合は、一部分だけでなく全部取り換える方が良いですよ。
ただしお客様それぞれに計画がおありでしょうから必ずしも全部交換が絶対条件とは言いません。
「後1~2年程度もてば良い」などであれば不良個所だけの修理も考慮して当然です。
谷板金の交換修理を依頼する時は以上の事を考え工事業者へお話をされると良いですね。
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