屋根の防水紙だけ貼り直す工事を勧められました。瓦は大丈夫なのでしょうか?
一般に屋根に関する知識が乏しい為に、瓦工事屋さんの言う通りに工事をされる事が多いんですよね。
実は防水紙だけ貼り直す工事は、意外に瓦葺き替え工事金額とあまり差がでません。
既存瓦を丁寧に破損しない様に一度動かしてから、防水紙(ルーフィング)を張り直します
そしてまた瓦を元に戻して施工する。これはかなり手間ひまが掛かります。
また棟瓦や壁際の瓦は、「セメント等」がくっついて、使用できない場合が多いので、新しい瓦を使用して復旧します。
この様にかなり補足瓦が必要となってくるのです。 ですので、防水紙の貼り直すだけの工事は既存瓦の質が重要になってきます。
そうそうこんな事がありました。
数年前に防水紙だけ貼り直す工事をされたそうです。
【写真1】
分かりますか!?
真ん中部分の「防水紙」と「瓦引っ掛け桟木」は新しくなっていますが、端の部分、また棟・壁の下は古いままです。
今回、雨漏りがするということで屋根葺き替え工事に踏み切られたようです。
【写真2】
瓦が凍害でボロボロになっている状態です。
この様な瓦の状態を知っていて、防水紙だけの張替工事を勧めた業者は紛れもない悪質業者だと言えるでしょう。
今回のご質問にある『瓦は大丈夫なのでしょうか?』 と気にされたことはすごく良いことなんですね。
工事業者の言うことを少し疑って聞く事も大事かも知れませんね。
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