■今回の施工事例
今回は瓦がズレて雨漏りしていた為に既存瓦を葺き直す補修工事の事例です。
【施工前】
施工方法が昔ながらの土葺き工法の為に瓦が葺き土と共に下へズレて壁際の瓦が通常より重なり部分が浅くなって雨漏れしていました。
【施工後】
瓦を銅線等で吊り上げて均等に並べ直しました。同じ事を繰り返さぬ様にボンドやステンレスビスで固定してガッチリ仕上げています。
1. 壁際に影響の無い平瓦をめくり木材を固定してこの木材を利用して瓦を吊上げます。ちなみにこの木材を「えつり」と言い 昔は《竹》をよく用いていました。
2. 昔の瓦は釘止めする為の穴が開いていなかったのでドリルで穴開けて 先ほどの「えつり」に銅線でしっかりと緊結していきます。 土葺きの場合はこの方法で瓦を固定していきます。私が京都で修業していた頃もこの様な方法で施工していました。
3. こちらは軒先の瓦ですが同じくえつりに銅線緊結してさらにステンレスビスで頑丈に固定しました。軒先瓦がシッカリ固定されていないと上からどんどんズレてきて大変な事になるからです。
4. 昔の瓦は手作りだったので現在のJIS規格と違い寸法もバラバラですから多少重なり部分に隙間が生じる事も普通なんですよ。これで瓦からの雨漏りはバッチリ止まります。ご安心ください!
しかしまだまだ壁やサッシも気になりますから頻繁に寄せて頂きますね。どうぞ宜しくお願い致します。
Copyright © 有限会社 宮原窯業. All Rights Reserved.