瓦屋根の苔を除去する方法は?
瓦屋根の苔は、少量なら柔らかいブラシと水で落とせます。ただし、屋根の上を歩く作業は転落や瓦の破損につながるため、高所・急勾配の屋根や広範囲の苔は、無理をせず専門業者に依頼するのが安全です。
瓦屋根の苔を除去する方法
自分で除去する場合は、瓦を傷つけない方法で、上から下へ少しずつ作業します。苔が根を張っている場合や、瓦のすき間まで広がっている場合は、表面だけをこすっても再発しやすくなります。
- 屋根の状態と天候を確認する
- ほうきや柔らかいブラシで、乾いた苔や落ち葉を取り除く
- 水を少しずつ流し、柔らかいブラシで苔を落とす
- 瓦の表面と雨どいに残った苔を洗い流す
- 瓦の割れ、ずれ、ひび、漆喰の傷みがないか確認する
作業には、柔らかいブラシ、ほうき、バケツ、ゴム手袋などを使います。金属製のたわしや硬いブラシは、瓦の表面を傷つけるおそれがあるため避けてください。
苔を落とすときに高圧洗浄機を使ってよい?
瓦屋根の苔除去に高圧洗浄機を使うのは、基本的におすすめできません。強い水圧で瓦がずれたり、表面の塗膜や防水に関わる部分を傷めたり、瓦の下へ水が入り込んだりする可能性があります。
特に、古い瓦、ひびの入った瓦、漆喰が傷んでいる屋根では、洗浄によって破損や雨漏りにつながることがあります。高圧洗浄を行う場合は、瓦の種類と屋根の状態を確認できる業者に相談してください。
洗剤や苔取り剤は使える?
洗剤や苔取り剤を使う場合は、製品の用途に「瓦」や「屋根材」が含まれているかを確認してください。外壁用、金属用、浴室用などの洗剤を、瓦屋根に代用してはいけません。
- 瓦の材質に対応しているか確認する
- 瓦の表面や周辺部材に変色・腐食の影響がないか確認する
- 使用量や放置時間を製品表示どおりにする
- 薬剤が植木、外壁、金属部品、雨どいにかからないよう養生する
- 酸性洗剤や塩素系製品などを自己判断で混ぜない
薬剤を使えば必ず再発しないとは限りません。日当たり、湿気、落ち葉、瓦の劣化などが原因で、再び苔が生えることがあります。
自分で作業せず、業者に依頼したほうがよいケース
次のような場合は、苔の除去だけでなく、屋根の点検も必要になる可能性があるため、専門業者に依頼しましょう。
- 屋根が高い、急勾配である
- 屋根に安全な足場がない
- 苔が広い範囲に広がっている
- 瓦が割れている、ずれている、浮いている
- 雨漏りや天井のシミがある
- 漆喰や棟部分が崩れている
- 何年も点検や修理をしていない
- 屋根に上がることに不安がある
苔がある場所だけを見て判断すると、瓦の下や棟の傷みを見落とすことがあります。見積もりを取るときは、苔の除去費用だけでなく、瓦の補修、足場、薬剤や洗浄の方法が含まれるかを確認してください。
瓦屋根の苔を予防する方法
苔の発生を抑えるには、屋根を乾きやすくし、苔の栄養になる落ち葉や土をためないことが基本です。
- 屋根にかかる枝を剪定する
- 雨どいや谷部分にたまった落ち葉を取り除く
- 周囲の樹木や建物で日当たり・風通しが悪くなっていないか確認する
- 定期的に地上から瓦のずれや苔の広がりを確認する
- 瓦の補修や塗装が必要か、専門業者に点検してもらう
屋根に上らなくても、地上から双眼鏡やカメラで苔の範囲、瓦のずれ、雨どいの詰まりを確認できます。ただし、地上から異常が見えなくても、屋根内部の状態まで分かるわけではありません。
瓦屋根の苔除去で避けたいこと
次の方法は、瓦や周辺部材を傷めるおそれがあるため避けてください。
- 屋根の上で無理に苔を引きはがす
- 金属たわしや硬いブラシで強くこする
- 瓦の種類を確認せず薬剤を使う
- 高圧洗浄機を瓦の継ぎ目や棟へ直接当てる
- 雨の日や瓦が濡れているときに屋根へ上る
- 苔を落とすために瓦を踏みながら移動する
苔で瓦が滑りやすくなっている場合は、乾いた状態でも危険です。屋根の上での作業は、苔の除去よりも転落防止を優先してください。
瓦屋根の苔は「落とすだけ」でよい?
少量の表面上の苔で、瓦の割れやずれがないなら、除去だけで対応できる場合があります。一方、苔が繰り返し生える、瓦のすき間に入り込んでいる、雨漏りや瓦の破損がある場合は、原因の点検や補修が必要です。
まずは地上から屋根全体を確認し、苔の範囲と瓦の異常を記録してください。そのうえで、高所作業が必要なら、除去方法・補修の必要性・作業費用を説明できる業者に相談するのが適切です。