雨樋が詰まる原因は屋根にある?

雨樋が詰まる原因は、屋根にある場合があります。屋根にたまった落ち葉や土、砂、瓦の破片などが雨で流れ、雨樋や集水器に集まって詰まるためです。

ただし、詰まりの原因が必ず屋根とは限りません。周囲の樹木、鳥の巣、雨樋の傾きや破損、泥の堆積なども関係するため、雨樋だけでなく屋根とその周辺を確認する必要があります。

屋根が原因で雨樋が詰まる主なケース

屋根にたまった落ち葉や枝が流れ込む

屋根の上に落ち葉や小さな枝がたまると、雨水と一緒に軒先へ流れます。落ち葉が雨樋に集まり、網状の部品や集水器の入口をふさぐことがあります。

特に、屋根の近くに落葉樹がある住宅では、秋から冬にかけて詰まりが起きやすくなります。

屋根材の砂や破片が流れ込む

スレート屋根などでは、経年劣化によって表面の塗膜や細かな砂が落ちることがあります。これらが雨水で流されると、雨樋の底にたまり、泥状の堆積物になる場合があります。

瓦のずれや破損がある場合は、瓦のかけらや下地材の一部が雨樋に落ちていることもあります。

屋根に生えたコケや土が流れる

屋根にコケが生えていたり、落ち葉が分解されて土のようになっていたりすると、雨で少しずつ雨樋へ流れ込みます。水は流れていても、底にたまった土やコケによって排水能力が低下することがあります。

屋根の破損部分から異物が落ちる

屋根材のひび割れ、ずれ、欠けなどがあると、破片が雨樋に落ちる可能性があります。雨樋の詰まりと同時に、屋根の一部が破損していることも考えられるため、異物を取り除くだけでは再発するおそれがあります。

屋根以外に考えられる雨樋の詰まり原因

雨樋が詰まっていても、屋根の状態に問題がない場合があります。次のような原因も確認してください。

  • 近くの木から落ちた葉や枝が入っている
  • 鳥や小動物が巣を作っている
  • 風で飛ばされたビニールや紙などが入っている
  • 雨樋の中に泥やコケが長期間たまっている
  • 雨樋の勾配が変わり、水が一部にたまっている
  • 雨樋や集水器がゆがんでいる、割れている
  • 縦樋の中に異物が入り、下方向で詰まっている

特に、雨樋から水があふれているのに、軒樋の見える範囲に異物がない場合は、集水器や縦樋の内部で詰まっている可能性があります。

雨樋の詰まりが屋根に関係するか見分けるポイント

屋根が原因かどうかは、詰まりの場所と異物の種類を見ると判断しやすくなります。ただし、屋根に上がらなければ確認できない部分は、無理に調べないでください。

確認できる状況 考えられる原因
雨樋に落ち葉や枝が大量にある 屋根や周囲の樹木から流れ込んだ可能性
雨樋の底に砂や土が厚くたまっている 屋根材の劣化、コケ、落ち葉の分解など
瓦や屋根材の破片が見つかる 屋根材のずれ、ひび割れ、破損など
雨樋の一部だけから水があふれる その場所の詰まり、勾配不良、変形など
雨樋全体から水があふれる 集水器や縦樋の詰まり、排水能力の不足など
雨樋を掃除してもすぐ詰まる 屋根の劣化、樹木、雨樋の破損などが残っている可能性

瓦や屋根材の破片がある場合は、雨樋の掃除だけで終わらせず、屋根の破損やずれも確認することが重要です。

雨樋が詰まったときに確認する順番

  1. 雨が降ったときの水の流れを見る。雨樋のどの位置から水があふれているか、縦樋へ水が流れているかを地上から確認します。
  2. 地上から雨樋の中を確認する。落ち葉、枝、土、瓦の破片など、見える範囲の異物を確認します。
  3. 屋根の状態を地上から見る。屋根材のずれ、欠け、落ち葉の堆積、コケの広がりがないか確認します。
  4. 雨樋を掃除した後の排水を確認する。異物を取り除いても水が流れない場合は、集水器や縦樋の内部詰まりが疑われます。
  5. 再発する場合は屋根と雨樋を点検する。掃除後も短期間で詰まるなら、原因が屋根の劣化や雨樋の傾き・破損にある可能性があります。

屋根や雨樋の確認で脚立を使う場合は、転倒しない場所で支えを設け、無理な姿勢で作業しないでください。屋根に上がる作業は、滑落の危険があるため、専門業者に依頼するほうが安全です。

雨樋の掃除だけでよい場合と点検が必要な場合

雨樋の中に少量の落ち葉があるだけで、掃除後に正常に排水できるなら、定期的な清掃で対応できることがあります。

一方、次のような場合は、屋根や雨樋の点検が必要です。

  • 瓦や屋根材の破片が雨樋に入っている
  • 雨樋を掃除しても短期間で詰まる
  • 屋根材のずれ、ひび割れ、欠けが見える
  • 雨樋がたわんでいる、外れている、割れている
  • 大雨のたびに同じ場所から水があふれる
  • 雨樋からあふれた水で外壁や基礎が濡れている

屋根の破損を放置すると、雨漏りや屋根材のさらなる劣化につながる可能性があります。雨樋の詰まりだけを直しても再発する場合は、屋根と雨樋をまとめて確認してもらいましょう。

雨樋の詰まりを予防する方法

予防には、雨樋だけでなく屋根の周辺環境を整えることが大切です。

  • 屋根の近くにある樹木の枝を剪定する
  • 落ち葉が増える時期の後に雨樋を点検する
  • 雨樋の中に土やコケがたまっていないか確認する
  • 雨樋ネットなどを設置する場合は、落ち葉がネット上にたまらないか確認する
  • 屋根材の破損やずれを見つけたら、早めに点検を依頼する

雨樋ネットは異物の侵入を減らせる場合がありますが、すべての詰まりを防げるとは限りません。ネットの上に落ち葉がたまると、雨水の流れが悪くなることもあります。

雨樋の詰まりは屋根と周囲を一緒に確認する

雨樋が詰まる原因は、屋根から流れてきた落ち葉、土、屋根材の破片などである場合があります。ただし、樹木や鳥の巣、雨樋自体の変形・破損が原因のこともあります。

まずは地上から水があふれる場所と異物の種類を確認し、掃除しても再発する、屋根材の破片がある、雨樋が変形しているといった場合は、屋根と雨樋をまとめて点検するのが適切です。