瓦屋根の苔の落とし方は?

瓦屋根の苔は、無理に屋根へ上って削らず、軽い苔だけを柔らかい道具で落とすのが基本です。高い場所や広範囲に広がった苔は、瓦の破損や転落を防ぐため、屋根工事業者などに依頼してください。

瓦屋根の苔の落とし方

苔が少ない場合は、乾いた日に瓦の表面を確認し、柔らかいブラシで表面の苔を少しずつ取り除きます。瓦の重なり部分へ強い力をかけたり、苔を無理に引きはがしたりしないことが重要です。

  1. 屋根の下から、苔の範囲と瓦のひび割れ・ずれを確認する。
  2. 屋根に上らず、地上から届く範囲だけを柔らかいブラシで軽く清掃する。
  3. 落とした苔や土を、雨どいや周囲に残さないように回収する。
  4. 清掃後に瓦のずれ、ひび、漆喰の崩れがないか確認する。

屋根の上で作業する必要がある場合は、足場や安全帯などの準備が必要です。脚立を屋根に立てかけて作業する方法は、瓦の破損や転落につながるため避けてください。

苔が広範囲にある場合は業者に依頼する

苔が屋根全体に広がっている、瓦の間に入り込んでいる、屋根が急勾配になっている場合は、専門業者に点検と清掃を依頼するのが安全です。苔だけでなく、瓦の割れやずれ、雨どいの詰まりまで確認してもらえます。

依頼する際は、苔の除去だけでなく、次の内容も見積もりに含まれるか確認してください。

  • 瓦の割れ・ずれの点検
  • 雨どいに入った苔や土の清掃
  • 高圧洗浄を使うかどうか
  • 清掃後の瓦の補修費用
  • 足場が必要な場合の費用

高圧洗浄や薬剤を使うときの注意点

瓦屋根に高圧洗浄機を直接当てると、瓦の表面や重なり部分を傷めたり、雨水が瓦の下へ入り込んだりするおそれがあります。瓦の種類や状態を確認せず、家庭用高圧洗浄機で洗うのは避けてください。

苔取り用の薬剤を使う場合も、瓦に使用できる製品か、周囲の植物や金属部分に影響しないかを確認します。薬剤を混ぜたり、屋根全体へ自己判断で散布したりせず、使用方法と洗い流しの要否を製品表示で確認してください。

特に、塩素系の薬剤は周囲の植物や金属を傷めることがあるため、屋根材や周辺環境を確認せずに使わないことが大切です。

苔を落とす前に確認したいこと

苔は水分がたまりやすく、日当たりが悪い場所で発生しやすいものです。ただし、苔があることだけで雨漏りしているとは限りません。苔の除去と同時に、瓦の状態を確認しましょう。

  • 瓦にひび割れや欠けがないか
  • 瓦が上下左右にずれていないか
  • 雨どいに苔や土が詰まっていないか
  • 屋根裏や天井に雨染みがないか
  • 以前に塗装や薬剤処理をしていないか

天井の雨染みや屋根材の破損がある場合は、苔を落とす前に屋根の点検と補修を優先します。苔だけを除去しても、瓦の破損や雨水の侵入は直りません。

瓦屋根の苔を防ぐ方法

苔の再発を抑えるには、屋根に水分や落ち葉がたまり続けない環境を減らします。ただし、周囲の樹木を切る場合は、屋根や建物を傷つけないように専門業者へ相談してください。

  • 雨どいの落ち葉や土を定期的に取り除く
  • 屋根に接する枝や、日当たりを大きく妨げる枝を整理する
  • 瓦のずれや破損を早めに補修する
  • 定期点検で水がたまりやすい場所を確認する

瓦屋根の苔は、軽いものなら柔らかいブラシで慎重に落とせます。しかし、屋根に上る必要がある場合や、苔が広範囲にある場合は自分で作業せず、瓦の点検を含めて専門業者へ依頼するのが安全です。