瓦屋根の瓦割れを放置しても大丈夫?
瓦屋根の瓦割れは、基本的に放置しないほうがよいです。割れた瓦から雨水が入り、下地や防水シート、野地板まで傷む可能性があります。ただし、ひびの大きさや場所、瓦のずれ、雨漏りの有無によって緊急度は変わります。
瓦割れを放置すると起こる可能性があること
瓦の下には、雨水を防ぐ防水シートや屋根の下地があります。瓦が割れた状態を放置すると、次のような問題につながることがあります。
- 割れ目から雨水が入り、雨漏りする
- 防水シートや木製の下地が傷む
- 瓦の割れが広がり、破片が落ちる
- 周囲の瓦がずれたり、浮いたりする
- 雨漏りに気づかないまま、屋根内部の腐食が進む
特に、台風や強風の後に瓦が割れている場合は、割れだけでなく瓦のずれや固定部分の破損も確認が必要です。屋根内部の傷みは、室内にシミが出るまで気づけないこともあります。
すぐに点検や修理を依頼したほうがよいケース
次のいずれかに当てはまる場合は、放置せず、できるだけ早く屋根業者へ点検を依頼してください。
- 割れた瓦が大きく欠けている
- 瓦がずれている、浮いている、落ちかけている
- 天井や壁に雨染みがある
- 雨が降ると室内が湿る、雨音や水滴が気になる
- 台風、強風、地震の後に割れを見つけた
- 割れた瓦の下に防水シートや木材が見えている
- 複数の瓦にひびや割れがある
雨漏りや瓦の落下のおそれがある場合は、修理までの間も屋根に上らないでください。濡れた瓦は滑りやすく、瓦を踏んでさらに割ってしまうこともあります。
小さなひびなら放置しても大丈夫?
細いひびで雨漏りがない場合でも、「必ず問題がない」とは判断できません。ひびの位置や深さ、瓦の種類、下にある防水層の状態によって、雨水が入り込む可能性が変わるためです。
表面の浅いひびに見えても、凍結と融解、強風、瓦の重みなどで割れが広がることがあります。小さなひびでも、次の雨が降る前を目安に、地上から写真を撮って状態を記録し、点検の必要性を確認するとよいでしょう。
なお、屋根の上に上がらないと確認できない場所を、無理に自分で調べる必要はありません。外から見える範囲の写真や、割れを見つけた時期、雨漏りの有無を業者に伝えるだけでも点検に役立ちます。
瓦が割れたときに自分でできる対応
自分で行うのは、屋根に上らず、被害の状況を記録して安全を確保するところまでにしてください。
- 地上から割れた瓦の位置と全体を撮影する
- 室内の天井や壁にシミ、水滴、湿りがないか確認する
- 雨漏りがある場合は、床や家具を移動して受け皿を置く
- 強風で瓦が落ちそうな場合は、屋根の下や周辺に近づかない
- 屋根工事を扱う業者に、瓦の割れと雨漏りの有無を伝えて点検を依頼する
ブルーシートを屋根にかけたり、割れた瓦を自分で交換したりする作業は、転落や瓦の破損につながるおそれがあります。応急処置が必要な場合も、作業方法を業者に確認してください。
瓦の割れは部分修理で済む?
割れた瓦だけを交換できる場合もありますが、必ず部分修理で済むとは限りません。瓦の生産終了、同じ形や色の瓦の在庫、周囲の瓦のずれ、下地の傷みなどによって対応が変わります。
点検では、少なくとも次の点を確認してもらうと判断しやすくなります。
- 割れた瓦だけの交換が可能か
- 周囲の瓦や棟部分にもずれや破損がないか
- 防水シートや屋根下地まで雨水が入っていないか
- 同じ瓦を用意できるか
- 応急処置でよいのか、早期の本修理が必要か
瓦の割れ以外に問題がなければ、割れた瓦の交換や周辺部分の補修で対応できることがあります。一方、雨漏りや下地の腐食を伴う場合は、瓦だけでなく内部の補修が必要になる可能性があります。
修理業者を選ぶときの注意点
突然訪問して「今すぐ屋根全体を直さないと危険」と言われた場合は、その場で契約を急がないでください。まず、割れた場所、雨漏りの有無、必要な工事の範囲が分かる写真や説明を求めましょう。
可能であれば、同じ条件で複数の業者に点検と見積もりを依頼し、次の項目を比べます。
- 交換する瓦の枚数
- 瓦以外に修理する箇所
- 足場が必要かどうか
- 応急処置と本修理の違い
- 工事内容ごとの費用
- 追加費用が発生する条件
屋根に上らず、地上から見える範囲だけで高額な全面工事を断定された場合は、別の業者にも確認すると安心です。
瓦割れを放置してよいかの判断
瓦の割れは、雨漏りがないからといって長期間放置するのは避けるべきです。特に、瓦のずれ、欠け、雨漏り、強風や地震の後という条件がある場合は、早めの点検が必要です。
まずは屋根に上らず、割れた場所を地上から記録し、室内の雨染みや湿りを確認してください。そのうえで、瓦の交換だけで済むのか、防水シートや下地まで修理が必要なのかを業者に確認しましょう。